日経さんのいじけた予言

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 民主主義は多数決がすべてではなく、少数意見を汲みあげることが本来の目的である。それこそが「一般意志」(ルソー)にそぐうものとなるからだ。

 ならば、多数派の異なる「ねじれ国会」は民主主義本来のあり方と言える。

 日経さんとその「上つ方」は、企業経営のように国家を運営したいのだろうが、本来企業と国家は別物だと知るべきだろう。

 現在国会はねじれておらず、自民党はやりたい放題で「上つ方」の指示通りに「移民」も「水道民営化」も難なくやり遂げた。

 それでも日経さんが「ねじれ国会」の思い出をもとにぶつくさ言い垂れるのは何故なのか。

 

 今回の社説はおそらく、一つの予言なのだろう。

 次回の参議院選挙で自民が大敗する、という予言である。

 悪い予感がするときは、先にそれを口に出して予言することで、望まない結果の到来をそらそうとする、というのは昔の女子高生などがよくしたことである。その先にはだいたい、「そんなことないよ〜」「大丈夫だよ〜」と予言を否定してくれる優しさへの期待がある。

 日経さんの場合「今度の参院選で自民が敗けたら大変なことになっちゃうかも〜」というのである。

 いい歳こいたおっさんのすることではないし、端的にキモい。

 あべぴょんなどという幼稚な政権を「信じて」いるとこうなってしまうのか。

 

与野党が国会改革など難しい課題から逃げ続けていては、近い将来に再び国政の停滞を招く事態を生じさせかねない。 

 

 ここはあえて「そんなことないよ〜」と逆に言っておこう。

 議論を尽くすことは必ずしも国政の停滞とはならないし、大して議論もせずはぐらかしと仲間褒めで時間を潰した挙句、数の力で押し切るような腐敗した状況に比べれば千倍もマシだ。

 

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