なんだか他人事のように書いているけど

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 日経さんのことだから、しばらくだんまりを決め込むかと思ったのだが……

 どうやらコトが自民党上層部に及ぶことはない、とどこからかわかったということか。

 

 今回暴かれたのは氷山の一角であり、まだ水面下にある他のタックス・ヘイブンは大慌てで情報管理の見直しをしているところだろう。

 

 日本は今年の主要7カ国(G7)議長国である。情報交換の開始を18年末より前倒しする姿勢を示すなど、課税逃れ問題への取り組みを主導すべきだ。 

 

 いつ自分のところへ流れ弾が飛んでこないとも限らない自民党の皆さんに、それを期待するのは無理だ。いや、野党だって民進党なんか危なっかしいもんだ。

 消費税増税法人税減税を社是とする日経さんは、何としてもこの騒動を早めに鎮火させておきたいのだろう。

 まあそのうち「法人税を減税しないからタックス・ヘイブンに逃れるのだ。それくらいなら税金を安くして払わせた方がましだと、なぜ気づかないのか」とわめく連中がウヨウヨ出てくるのだと思うが、法人云々より富裕層への課税強化という世界の流れから目をそらさないようにしてもらいたいものだ。

 

 ちなみに、高橋是清の「リフレ」で格差が広まり、財政が改善しなかったのは、軍事予算云々よりも間接税に頼って直接税の増税を怠ったことによる。是清は増税について「左翼を喜ばせるだけだ」という理由で拒否している。

 

 

タックス・ヘイブン――逃げていく税金 (岩波新書)

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