テロの真打が登場
失敗続きの北朝鮮のミサイルに対し、「こうやって射つんだ」とでも言わんばかりである。
世界をどういう方向に導こうとしているのか。米トランプ政権のシリア攻撃からは包括的な戦略が見えてこない。
戦略など「ない」だろう。こういうのは考えた方が負けである。
相手はこちらの予想をはるかに上回るほどの考えなしなのだ。身近にあべぴょんというモデルがいるのだから、とっくに了解していそうなものだが。
まあしかし、それでもロシアに極秘で「ナシ」を通すくらいはしているとは思う…んだがそれもどうだろう。
あべぴょんが日本から9条という枷を取り外し、やりたいのはトランプと同じような事である。今のところトランプよりあべぴょんの方が多少節度があるように見えるのは、現行憲法がまだ改悪されていないからだ。
ことの発端はシリアが化学兵器をぶちまけたことである。
アサドにどんな言い分があるか知らないが、これは紛れもなくテロである。
テロとは非政治的な暴力組織によってだけでなく、国連に加盟しているような「国家」によってもなされるのだ。
それは狂気を帯びた暴力によって、民衆の平和への歴史的希求を切り裂く行為だ。
そして報復としてなされたアメリカによるミサイル攻撃も、そうした点においては同じ次元にある。
アメリカの攻撃もまた、まったくのテロ行為だと言える。
テロに対してテロで報い、テロを拡大再生産するアメリカは、紛れもなく世界最恐のテロ国家だと断言できる。
かつてカミカゼという純粋なテロ行為をなした大日本帝国を讃仰する現政権が、アメリカのテロを「支持」するのは当然だろう。
このようなテロを積極的に肯定しながら、テロを予防するために「共謀罪」を作ろうなどとは、まったく片腹痛い。
自民党が本気でテロのことなど考えていないことが、こうした点からも丸見えである。
それとも共謀罪で駐留米軍を取り締まり、日本から追い出したりするのだろうか?
日本政府が「共謀罪」でなそうとしているのは、テロに対してテロで報いるその手法にのっとり、国民にテロをなすことだと言える。
つまりは、日本国民こそが日本政府に対する最大のテロ予備軍だと定め、民主主義などという反政府思想によって政府を批判し、選挙で反乱を企てるなどということはテロと同じだ、というわけだ。
オリンピックだの海外とのテロ取締りの連携などというのは、ただの取り繕いにすぎない。でなければ、あんなバカな法律を通そうとはしないだろう。