それこそ日本はシンガポールを見習ったらいいんじゃないの?
昔々、日米経済摩擦が激しかった頃、シンガポールの独裁者リー・クァンユーは悲鳴のような苦情を申し立てた。
「二頭の象が喧嘩をすると、あたりの草がめちゃくちゃになってしまう!」
しかし、実際にはめちゃくちゃにならなかった。
逆にその摩擦から漁夫の利を得てシンガポールは大いに発展し、今や日本の「俺は経済がわかってるぜ」な連中から、日本が見習うべきモデルと憧れられてすらいる。
突然の憲法改正で「終身のトップ」も可能にした習主席のもとであらゆる政策づくりで党主導が一段と強まる見込みだ。いまや世界が影響を受ける中国の経済政策づくりの変化にも目を凝らす必要がある。
考えてみれば、中国での共産党独裁下の「自由経済」については、シンガポールという華僑独裁国家の先例があったわけだ。
中国が巨大なシンガポールになる、というのは楽観に過ぎるだろうが、日本がシンガポールのように2大強国の経済摩擦から漁夫の利を得ることは可能だろう。
それにはまず、経済についてさっぱり理解できていない「史上最弱の独裁者」を排除することが先決だ。
「史上最弱」というのは、もちろん「おつむ」のことである。