歴史の「盆まわり」についていけない自民党
歴史的悲劇は笑劇として繰り返される、というのはよく知られたマルクスのセリフだが、板門店で興行されたある種神聖な輝きを持つ笑劇は、どんな悲劇の繰り返しとしてなされているのだろう?
登場する主要キャラはといえば、似顔絵を描かれるために改造したような髪型の肥満漢や、頭に腐ったラードをのっけたオレオレ親父、そして頭脳だけは明晰のような陰湿な空気をまとった独裁者である。まともそうなのは元弁護士の、ぱっと見田舎の分校の教師のような男だけだ。日経さんが信じてやまない世襲三代目のお坊ちゃんは、呼ばれたわけでもないのに舞台に上がろうとして、展開についていけずにみっともなくばたつくばかりである。
ドリフの「盆まわり」のような急激な場面転換で、歴史は容赦なくその風景を変えようとしている。
この急激かつ予想外の状況について、まだまだ不確定要素が多く予断を許さないことは確かだ。
日本が「圧力をかけ続ける」とぬかすことの間抜けさ加減は、嘲笑されるのが当然だろう。南北会談を懸命に妨害しようとしていたことは、知らぬ者のない事実である。
しかし、世界情勢はまだまだ「雪解け」には至っていない。
スイス、北朝鮮への制裁を強化 滞在許可証などで - SWI swissinfo.ch
前々から議論されていたことがこのタイミングで決定されたわけだが、スイスは非同盟中立国として板門店に軍を駐留させており、そうした意味でこの「圧力」は日本が行うものよりも「重い」ものがある。スイスは金正恩が長く留学していた場所でもあり、政治経済的なつながりは日本以上に濃い。
だが、この歴史の「盆まわり」は、混乱を生みつつも停止することはなく、歴史を次のステージへと移行させることになるだろう。
そしてその時、日本の「自由民主党」なるものは、そのレゾン・デートルの大半を失うこととなる。
帝国の負の遺産が失われることによって、帝国の復活からその輝きの一切が消し去られてしまうからだ。
さらに、自民党の党是でもある「改憲」などは、その必要性がほとんどなくなってしまう。
あべぴょんは「まだ何とかごまかせる」といきがっているようだが、このことはモリカケ以上に「自民党」の土台を揺るがすことになるだろう。
ともあれ、朝鮮戦争が終結した暁には、お祝いに「竹島」をプレゼントしたらいいんじゃないのかね。
どんなに正統性を主張しようが、帰ってくる見込みなんかないんだから。
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