「男は負けるとわかっていても戦わねばならない時があるのだ!!」というやつかな

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 交渉の席につかされた時点で日本の負けである。

 できるならば、また大統領選が始まるまで逃げおおせられれば良かったが、トップがトランプの足の爪の垢をぺろぺろ舐めとって喜んでいるんじゃどうしようもない、ということか。

 あとは、なんとか致命傷が再起不能の重傷で終わることを願うしかない。

 

中国の知的財産権侵害の是正や世界貿易機関WTO)の改革で、日米両国が連携するのは歓迎だ。2国間の貿易問題だけでなく、国際的な通商問題の解決策も探る協議であってほしい。 

 

 日経さんは虫のいいことを妄想しているが、中国やWTOのことはアメリカがアメリカの都合で決めることであって、日本が嘴を容れても苦笑いされるだけだろう。

 それともこれは、後々に中国なりWTOなりに対してアメリカが効果的な動きをなした時、「あの時の日米交渉が生きた!!」と手柄顔をするための準備なのだろうか。

 会社には必ずそうした「後付けで手柄を言い立てる」人間が複数名いるものだが、おおよそは無能である。それは日経さんご自身もよっくご存知のはずだが。

 

 もし交渉でなんらかの譲歩を引き出したければ、むしろ中国やWTOと仲良くする「フリ」をアピールしておくことだ。

 しかし、現政権にはこんな寝技はまったく期待できない。

 あとは「男は負けるとわかっていても戦わねばならない時があるのだ!!」とかいう、知性から遠くかけ離れた蛮人思考にロマンを求めて慰めを得るくらいか。