リスクなら最初からずっとそのままだが
なんかリスクとかほざいてるわけだが、今更それがマシマシになるわけもなく、ずっと以前からそれはそのままあるだけだ。
「経済・物価ともに下振れリスクのほうが大きい」という判断を示した。
経済とは経済成長のことだろう。そして物価も下振れ「リスク」があるとかなんとか。
そんな「リスク」は日銀が気にするようなことではない。金融政策だけではどうにもならないことが、この数年でわかったはずではないか。
要は政府、あの改憲以外頭にないバカをどうするかにかかっている。
それは「リスク」ではなく、「欠陥」である。
黒田総裁は記者会見で、経済の先行きリスクについて、米中貿易摩擦など保護主義や新興国市場の動向など海外要因が大きいとの認識を示した。
日銀は「欠陥」から目を背け、「リスク」の原因を国外に見ようとし、日経さんもまたそれに同調している。
日銀は海外経済には不安があるが、国内経済は好調な雇用を背景に賃金が上昇する好循環が続いていると判断している。この基調が崩れなければ物価上昇の勢いも増し、金融政策の正常化への道筋も見えてくる。
好調な雇用がワーキング・プアを増やすだけなら、失業率が減りつつも国内の消費は上向かず、そこへインフレがやってくれば阿鼻叫喚の様相を呈することになるだろう。実際、高橋是清がリフレをやった時はそうなった。
超低金利や、日銀による上場投資信託(ETF)の買い入れなど異例の金融緩和が長引けば、金融機関の収益悪化や、市場のゆがみといった副作用も大きくなる。金融政策の手綱さばきは難しさを増している。
それは「ゆがみ」ではなく、一度走り出したら降りることのできない暴走列車のようなものだ。
真の「リスク」は、日銀がそれを「ゆがみ」と捉え、正そうとすることにある。暴走する列車にいきなりブレーキをかければ、脱線して大惨事を引き起こすことになる。
日銀に求められるのは、もう行くとこまで行くしかない、と覚悟を決めることだ。