ふと青島幸男について思い出したことをメモしておこう

 都知事選が来年早々に行われるようだ。どうせろくな結果にならないことを思うと頭が痛くなる。誰かオリンピック返上を公約に掲げたらいいのに。そういえば、もうずいぶん前のことだが、「都市博中止」を掲げて当選した男がいたな……

 

 青島幸男について憶えていることをメモしておく。

 目立った業績は、公約通り都市博を中止したことくらい、とされている。まあ、これすらも議会の抵抗があり、直前までどうなるかわからなかったのだが。オール野党の状況下で、ほとんど目立ったことはできなかったと言われているが、個人的に印象に残っていることがある。

 新宿駅のホームレス(当時は浮浪者と呼ばれていた)を一掃したことだ。

 これについては、かつての同志や友人たちからかなりバッシングを受けていた。ホームレスと言う弱者に対する仕打ちばかりが目立ったためか、同時に行われたにも関わらず、ほとんどマスコミに取り上げられなかったことがある。

 新宿という街そのものの浄化である。新宿は今も危険性を残してはいるが、かつては昼間でもまともに歩けない道がいくつもあった。私自身、学生時代に何度か怖い目に遭っている。新宿のそういう部分を、青島は掃除したのだ。

 これ、石原がやったように勘違いしてる人がいるが、石原はむしろ締め付けをゆるめた側である。

 

 あれから長い年月が経ち、今では新宿駅に段ボールハウスの村があったことなど知らない若者も多い。

 青島幸男のしたことについての評価は置いておくが、かつて新宿駅でたむろしていた人たちのことをふと懐かしく思い出すこともある。