2015-01-01から1年間の記事一覧

「絶対の安全はない」のに「万全」てのは何なんだ?

www.nikkei.com 原子力発電所に絶対の安全はないとしたうえで、リスクを最小限に抑えるよう求めたことは、現実的な判断といえる。 「絶対の安全はない」として、そこに「リスクを最小限に抑える」ということで、「現実的」だとする「判断」によって、日本は…

サンタなんかいない

www.nikkei.com 社会保障費を賄う安定財源としての消費税はいずれ10%を超えて上げる必要があるだろう。ただ、社会保障費の膨張に歯止めをかけなければ、際限のない増税を強いられかねない。だからこそ社会保障制度の効率化は急務となる。 また例によって、…

まだその「世界」とやらに日本は無関係だとでも?

www.nikkei.com なんだかごちゃごちゃした社説だね。 人々はどうして極端な発言に引き付けられるのだろうか。英国の政治学者バーナード・クリック氏はポピュリズムを「政治的統合体の外部に追いやられていると考える人々を決起させる運動」と定義する。北海…

もし次に核兵器を他国に対して使用する国があったとして

www.nikkei.com またぞろあべぴょんの中国包囲網とやらか。 だが協定締結にあたっては、インドが核拡散防止条約(NPT)に入らず核実験を重ね、核兵器を保有していることを忘れてはならない。日本が提供する技術や機材、情報が核兵器の研究・製造に転用さ…

変わることを拒否する人たちを変えるには

以前、こんなエントリーを書いた。 osaan.hatenadiary.jp 日付を見たら、もう二年以上前だ。月日のたつのは早い。 このエントリーで、別姓に対して頑固に反対する人の心理について、このように書いた。 みんな別に「国家」のことなんか必死で考えてるわけじ…

その岩盤を作ったのは誰か

www.nikkei.com まあ、いろいろとおっしゃってくれている。中には同意できる例もあるが、本丸は日経さんが普段から目の敵にしている「農業」なのだろう。 しかし、その岩盤を作ったものは誰なのか。 作った本人にそれを壊せと言っても、なかなかはかどらない…

日経さんは以前からとっても「公正中立」だったようだ

www.nikkei.com すでにそこいらで言われていることと思うが、2020年までに最低賃金1000円をめざす、というのは「一億総活躍」ではなく元は民主党の政策である。 2010年当時民主党の新成長戦略として、最低賃金を800円とし、2020年までの出来るだけ早い時期に…

むしろバラマキをもっと

バラマキ財政のことを英語でporkという。由来は忘れた。少なくともクックパッドの豚ばらまきレシピが美味しい、とかいうことではない。しかし、porkにも「バラマキ」にも、渡す側と受けとる側に対する侮蔑がこめられているのを感じとることは出来る。 www.ni…

恐れなんかない恐れがあるような

www.nikkei.com なんかまた政府の「圧力」とかいってるが、最低賃金を全国平均で1000円にとかいうのがせいぜいである。 鳩山がそれをマニフェストに載せた時、全力で自民も日経さんも反対したことはさておき、当時ですらかなりギリギリのタイミングだったも…

具体策がさっぱり具体的でないのはいつものことだが

www.nikkei.com 日本のマスコミはTPPの「よかったさがし」しかしないので、それについての記事を読んでいても、何やら変な夢でも見させられているような気分になる。 政府が持ち出してきた対策を見渡すと、一体どの辺が良くなるのやらよくわからない。日経さ…

無責任な仕事生む原発の構造を変えよ

www.nikkei.com 分野ごとに1次、2次、3次と多数の下請け企業がぶらさがる構造を持つ。この重層下請け構造は工事の専門化に対応する側面もあるが、施工の管理責任を曖昧にしがちだ。 下請けの重層構造は、業界団体の日本建設業連合会がめざす「2次下請け…

議論するという「かんかんのう」

www.nikkei.com もはや日経さんの中では「原発推進」と結論が出ているので、問題点である廃棄物について「国民的議論」とやらを展開し、国民に納得させてしまおうというわけである。 前提のおかしい議論をすると、「議論した」という事実だけで、とんでもな…

自称を認めてやったりするな

www.nikkei.com 経済そっちのけだったようで、2期連続マイナスで2年連続リセッションなどこぞの国の首相にはありがたかっただろう。 まあしかし、 会議の声明はテロを「いかなる宗教、国籍、文明または民族集団とも関係づけられ得ないもの」と表明した。 と…

とらぬタヌキのなんとやら

www.nikkei.com なんか言ってるけど、結局のところ「法人税減税」なのである。 法人税さえ減らせば日本復活! というのが日経さんの唱えるお題目である。 まあしかし、それが間違っているというわけではない。デフレのときは減税した方がいいという話もある…

「自民党独裁政権よ永遠なれ!」

www.nikkei.com 凄まじい自民党賛美の社説である。 読んでてめまいがした。 もはや「産経を越えた!」と言ってもいいだろう。 もしかすると、日経さんは「賛美すると見せかけて難しい注文を付けた」つもりでいるのかもしれない。 しかし、日経さんの願う「不…

大日本帝国の正当な後継者として

www.nikkei.com 前々からひっかかっていたのだが、テロにわざわざ「卑劣」という枕詞をつけるのはどういうものか。卑劣でない正当なテロがある、と言外に示しておきたいのか。テロは例外なく卑劣だ。それは大日本帝国の皇軍なるものがやらかした諸々を見ても…

あけてびっくりなんとやら

www.nikkei.com 数日前のこの社説で、珍しく東芝に厳しいことを言ったな、と思ったらこれである。 business.nikkeibp.co.jp おそらく、というか確実に、上の社説を書いたころにはだいたい把握していたのだろう。 前々からひどいとは思っていたが、まさかここ…

アベノミクスの最大の障害は何か

その昔、日本はロシアとの戦争に「勝利」した。この「勝利」は、長い間日本人の心の支えとなった。戦後ですら、司馬遼太郎のおかげで、この戦争こそが日本人のすばらしさを表すものとされた。 しかし、経済的な面からいえば、この戦争は全くの失敗であった。…

甘い政権へのお追従で日経さんはツンデレ化する

www.nikkei.com 最近、やっと「ツンデレ」というのがどういう意味なのか了解したのだが、この日経さんの社説がそれなのではないか。 何やら厳しそうなことを書いてはいるが、中身は自民党政権、いや、あべぴょんに対してデレデレである。 社説というのは、こ…

コメに牛乳は合わない

www.nikkei.com 「学校給食に和食を増やそう」という運動があるそうだ。 その際、メニューからは牛乳がはずされる。 現在でも、コメ主体のメニューのときは牛乳がないこともある。昔のくそマズい給食を牛乳で無理矢理腹に流し込んでいた世代としては、信じら…

そのとき、左右を問わず国論は一致したのだった。

毎度毎度日経さんについて書いているが、たまには経済史的なことも書いてみよう。ググってもあまり出てこないたぐいの話である。ご存知のように経済学は実験ができない科学(?)なのだから、もっと歴史について知っておいた方がいい。 1929年、いわゆる「大…

雇用改革より雇用者の意識改革を

www.nikkei.com 文章を書く方法として、ポストイットに要点を書いてそれを順番に並べ、適当に間をつなぐ、というのがあるらしい。なんだか、そんな風にして書いたんじゃないかと思わされる社説である。 十分とはいえまい。労働者派遣制度の見直しでは、本人…

我が国は、そうした女性たちの心に、常に寄り添う国でありたい。

昭和8年、日本は国連を脱退するが、その頃の新聞を読むと、いかにも日本の主張が正しく、それを認めない諸外国がおかしいように書かれている。 まあ、普段新聞に載る政治家の談話ですら、とってもえらーいセンセイからこんなお言葉を頂戴しました風な書きぶ…

きっと誰も言わないだろうから私一人が言っておこう

www.nikkei.com 今回のこれが実現したのは、鳩山と村山のおかげである。 鳩山が韓国で跪き、村山が軍事パレードに参加しようとした(病欠したが、中国内では「参加」と報道された模様)ことが、これにつながっている。 たぶん、マスメディアはそんなこと忘れ…

果たしてそれはどうかな

www.nikkei.com 日銀が言うように、物価の基調自体は悪化していない。雇用の改善で賃金上昇が加速すれば、さほどの追加緩和をしなくてすむ可能性はある。 www.nikkei.com なるほど、確かに賃上げがそれに結びつく可能性はあるだろう。 しかし、今までそのよ…

言葉だけ踊ってくれてた方がいい

www.nikkei.com 「一億総活躍」という言葉を聞いて、「国家総動員法」を思い出した人は少なくあるまい。 実際、national mobilizationと英訳されているのも目にする。政府によるPromoting Dynamic Engagement All Citizensじゃ通りが悪いので。まあ、日本語…

日経さんにとって大事なものは?

経済成長というものが大事だ、と日経さんは常日頃口を酸っぱくしていう。 その周囲の人士も、経済成長に疑問符の半分も付けようものなら、口を極めて罵る。 しかし、今日のような社説を読むと、日経さんはどこまで経済成長を大事に考えているのか疑問に感ず…

イクメンとかいう「サルの論理」

www.nikkei.com 日経さんはちょくちょく埋め草社説を書くが、今回のはとりわけひどい。 そのためには、職場の風土と働き方を変えていくことが重要だ。とりわけ硬直的な長時間労働にメスを入れることがカギを握る。 まったくそれに逆行するホワイトカラーなん…

「倫理」がインセンティブになるのかどうか

www.nikkei.com 冒頭で日経さんはまずこのように本音を述べる。 新市場を後押しするのはいいが、過度な干渉は企業のアイデア競争を萎縮させかねない。芽をつまぬよう気をつけたい。 さらには、このように文句をつける。 研究会では国が基準を設け、倫理的と…

通信特区くらい作れないか

www.nikkei.com しかし政府の圧力を受ける形で、企業が無理をして投資を拡大すれば、肝心の競争力が低下する心配がある。国内投資に資金を回す結果、海外事業展開に支障が出るという事態も考えられよう。 経営の意思決定は個々の企業が下し、国の圧力や統制…