やたらM&Aをやりたがる企業ってのは

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 なんだかネトウヨが喜びそうな社説だ。「やっぱり中国と付き合うとろくなことがない」とかね。

 JOYOUは元々ドイツ企業を買ったらいっしょについてきたわけで、日経さんは「なんでもっとちゃんと調べなかったのか」と後知恵で言い、「みなさんはこうならないよう気をつけましょうね」と呼びかけている。

 だいたい最初にGROHEを買った時、すでに「つかまされた」というのが市場の評価で、すでにその時点で株がべたべたに下がっている。GROHEの債務をノンリコースにしたから大丈夫とか、そんな程度ですむなら身売りなんかしねえだろ、てなもんだった。

 今回はとても「わかりやすく」失敗したわけだが、他の買収した企業の業績もはかばかしくなく、早晩問題になったことだろう。

 

こうした流れをさらに太くするためには、多くの企業がつまずきの事例からも学び、リスクをとって買収の経験を積み上げていかなければならない。

 

 とにかく、海外の何かを高い金で買収していい気になるという、バカな気分がなくならないうちは、いくら痛い目にあっても経験なんぞ積み上がりはしないだろう。ヴィトンの店に行列する連中と大して変わらん。

 もうM&A自体やめたらいいと思うがね。

 

類似ヴィトン―巨大偽ブランド市場を追う (小学館文庫)

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