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ドーバーという名の隙間

政治

イギリスならば訪ねてみてもいいかな

煤煙さえ消えればね

 あとイギリス人も

Gern würd ich nach England gehen,

Wären dort nichit Kohlendämpfe

Und Engländer

(ハイネ『ロマンツェーロ』より「さて、いずこへ」から)

 

www.nikkei.com

 

 またもお騒がせなイギリスである。

 もともと島国根性で、大陸との付き合いに距離があったから、EU離脱を言い出してもさして意外の感はない。

 EU自体もマルハナバチに例えられるくらいで、(マルハナバチは科学的に飛べるはずがない構造なのに飛んでいる、という説から)かなりの無理があったことは確かだ。

 EUがノーベル平和賞を受けたのは2012年だったが、もはやEUなどに頼らずともヨーロッパの国同士が戦火を交えることなどありえない、ということでもあるのだろう。

 

 で、経済が混乱をきたしている、ということなのだが……

離脱となれば英経済の減速が見込まれ、世界の2大金融市場であるロンドンの優位も揺らぐ。 

  そうしたリスクを踏まえながらも、EUを離脱したがるのはなぜか。

 難民や移民にわかりやすく矛先が向けられているが、根本は格差の問題だろう。

 2011に大規模な暴動が起き、その翌年にロンドン五輪があったが、むしろ格差は広がるばかりだ。

 今回の件、まだ投票まで予断を許さないが、たとえ残留が決まったとしても、イギリスは本気で格差縮小に乗り出さないといずれまた問題を引き起こすことだろう。

 

 

マルハナバチ―愛嬌者の知られざる生態

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