もはや危機と呼ぶ段階も過ぎているように思えるが

www.nikkei.com

 

 またぞろ少子化による「危機」である。

 それについては以前エントリーを書いた。

osaan.hatenadiary.jp

 「愛国心」とは国のために命を捨てることだ、などと臆面もなく口にする政治家がふんぞり返っているうちは、出生率の増加など望めまい。

 人命を消耗することでしか国力が保てない、という発想から来る「危機感」とやらをまず捨てるべきだろう。

 それはもちろん、ブラック企業を消極的ながら擁護する日経さんにも言えることだ。

 

 以上の見解については、今も変わらない。

 世上の少子化論については、右であろうが左であろうが、およそ表層的で場当たり的な論に過ぎず、この国の「病巣」まで辿ったものをまだ目にしていない。

 フランスやスウェーデンを手本にすればそれでいい、というものでもないだろう。

 0になるまで減りづつける、などということは考えられないから、1億くらいでストップするはず、というのも楽観にすぎる。私感ではあるが、4、5千万まで減ってもおかしくないと思う。このままの状況が続くのであれば。

 

 「少子化」は表層に現れた「症状」に過ぎず、病根はさらなる社会の深部にあると気づくべきだろう。

 

 

病巣

病巣