サイコパス内閣

4〜6月GDP 大幅な落ち込みを予測

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140804/k10013521591000.html

 

 別段驚くほどのことではない。あべぴょんはこれまで通りの政権運営を続けることだろう。これで「アベノミクスは死んだ」ということにはならない。最初から生かそうとなんかしてないんだから。

 どうも経済学者というのは、社会のすべての事象が経済によって裏打ちされている、と強く信じ過ぎなところがある。

 経済が影響するのはあくまで「賢者の思考」に大してであって、「愚者の熱情」には杯の水ほどの効きめもない。

 少々気になるのは、消費税によって悪い形でのインフレになりつつあるのに、なにやら日銀のさらなる金融緩和を期待する声が聞こえるということだ。私は消費税値上げと同時か、すぐ後にでも追加があるのでは、と警戒していたが杞憂に終わった。物価が上昇して来た以上、日銀の出番は、今までよりも限られたものになると思われる。

 しかし、油断はならない。先年の選挙で落選したイランのアフマディネジャドは、国内がインフレになりつつあるのに金融緩和し、企業及び自らの支持層である革命防衛隊へ、露骨な利益誘導を行った。アフマディネジャドについて、私は個人的に「イランの安倍晋三」と呼んでいたので、こっちのバカもまたぞろやらかすんじゃないかという懸念が消えない。

 以前にも書いたが、あべぴょんの目的は格差の拡大であって、それはすなわち「貧乏人を増やす」ことでもある。

 個人消費が落ち込んだままだろうと、内閣改造して北朝鮮から拉致被害者を幾人か連れ帰れば、国民は再度あべ内閣を支持することだろう。昨日とて、朝日新聞が吉田証言をあやまりと認めたとやらで、また政権に追い風が吹くことになった。

 

 前回のエントリーで、やや不謹慎かと思い書くのをやめたことを書いてしまおう。

 サイコパスというのは、自らを倫理や道徳の上に置き、他人の苦悩に共感を持たず、己の自我のみを愛するという。それでいて、口がうまく、なぜか人気がある。

 憲法を無視した閣議決定をなし、露骨に格差を拡大するにも関わらず、妙に支持率が高い現内閣は、「サイコパス内閣」とでも呼んでやりたくなる。

 

 

文庫 平気でうそをつく人たち 虚偽と邪悪の心理学 (草思社文庫)

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