言葉だけ踊ってくれてた方がいい
「一億総活躍」という言葉を聞いて、「国家総動員法」を思い出した人は少なくあるまい。
実際、national mobilizationと英訳されているのも目にする。政府によるPromoting Dynamic Engagement All Citizensじゃ通りが悪いので。まあ、日本語の「一億総活躍」自体が意味不明なので、英語が輪をかけておかしくなるのはしかたがない。
すると、菊池桃子という元アイドルのメンツからツッコミが入った。
ソーシャル・インクルージョンsocial inclusionにしてはどうか、との提言。なるほど、確かにこちらの方が通りがいいだろう。しかし現政権の思惑はその言葉とは正反対の位置にあり、はなはだまずいことになるだろう。
というか、このような言葉を出してくること自体、現在の自民党ではあり得ないことだと思うが、そこはアイドルならではの突破力とかいい意味でのK.Y.(死語)とかいうものなのだろうか。
しかし、日経さんの社説の内容をそのまま行うなら、「ソーシャル・インクルージョン」の方がより適切な呼び名と言える。
だが現政権にそれを期待するのは無駄というものだろう。
「一億総活躍」とか、アイドルに歌わせれば国民がノリノリになってくれるとでも思ったのか。当のアイドルから「こんな歌ダサい」とダメ出しされたわけだ。
日経さんは「歌自体は悪くないんだ!」と言い張るのだろうけれど。