コメに牛乳は合わない

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 「学校給食に和食を増やそう」という運動があるそうだ。

 その際、メニューからは牛乳がはずされる。

 現在でも、コメ主体のメニューのときは牛乳がないこともある。昔のくそマズい給食を牛乳で無理矢理腹に流し込んでいた世代としては、信じられない変わりようだ。

 くだらない思い出話はさておき、実際一般家庭で毎日のように牛乳が飲まれるようになったのはつい最近である。それは、パン食が増えてコメの消費量が減ってくるのと、軌を同じくしている。その流れは、ドリアやバターライスなどの新メニューでは補えないものある。

 なぜTPPにおいて酪農が「重要5項目」となっているのか。そういうのは「コメ信仰」と矛盾するのではないか。「保守」の評論家センセイが、「牛乳不要論」でも唱えそうなもんだと思うが、そういう声は聞かない。(私が最近「保守」系の雑誌を広告でしか見ないせいかもしれないが)

 

国家貿易品目の輸入バターなどを管理する独立行政法人農畜産業振興機構の取引の仕組みや加算金のかけ方も複雑でわかりにくい。国内生産の不足分は輸入に頼らざるを得ないのだから、消費者や食品企業にとって透明性の高い仕組みに変えるべきだ。 

 

 日経さんは、この際日本の酪農を全部「自由化」してしまえ、くらいに考えているのだろう。

 日経さんの思惑とは逆ではあるが、私もこの提案には賛成である。

 日本の酪農を守り、さらに発展させいくならば、現状では腑に落ちない部分が多すぎるのだ。