ホワイトデーを待ちきれない原発ラブな日経さんなのだった
3.11に合わせてゲスの極みと呼んでいいような社説を三日にわたって掲載した日経さんだが、まだそれでも言い足りなかったようだ。
基準は福島事故を踏まえ、重大事故のリスクを最小限に抑えるためつくられた。地裁は「事故の原因究明が道半ばで(基準を定めた)規制委の姿勢に不安がある」としたが、規制の意味について認識不足ではないか。
はい、ダメ。
重大事故のリスクは「ゼロ」にしないと。
それでも起こってしまう事故に対し、対策することは必要だが、対策したから事故が起こって良い、ということにはならない。
とにかく再稼働したいので規制委員を作りました、というのが透けて見える文章だ。
規制の「意味」はどうだか知らないが、規制の「意図」なら丸わかりだ。
断層の調査が十分かどうかも科学的な判断は難しい。どこまで徹底すれば地裁は納得するのか。
わずかでも不安な部分があれば、そこには作らない、というのが「科学的」だと思うがね。日本が地震大国だってことを忘れちゃいけない。
地層の調査より前に、事故から五年も経ってから、溶けた核燃料の取り出しについて米仏とともに「研究」する、なんてのはどうなのかね。科学がどうこう以前に、大事なものを見失ってちゃいませんかね。
高浜4号機は2月末に再稼働したが、直後に緊急停止した。大津地裁が指摘したように、関電は安全確保に厳しく向き合っているのか、心配だ。
それでもなお、こんな社説が書けるなんて、日経さんの原発への身を焦がすような愛は、明日のホワイトデーを待ちきれなかったようだ。