なんだこの状況

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石原慎太郎元知事も含めて、当時の幹部の責任は極めて重い。自らの関与を否定する歴代の中央卸売市場長の姿は、たとえそれが事実としてもあきれるしかない。都政史上で最大級の汚点であると、すべての職員が自覚すべきだ。

 

 日経さんまでこんなことを言い出している。

 ついこないだまで、小池氏側に少々苦言を呈する、という雰囲気だったのだが。

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 混乱を小さくするためにも、土壌調査の結果がまとまる来年1月以降の見通しについて、早く明らかにしてほしい。都民への情報公開は必要だが、業者への補償費などが加わって事業費が大幅に膨らめば、何のための延期だったのかわからなくなるのではないか。

 

 状況は流動的で、どのような決着がつくか見通しがきかない。それは小池氏も同様だろう。まさかここまでいろいろ噴出するとは、思ってもいなかったのではなかろうか。

 ここでふと考えるのは、もしこの状況で都知事が鳥越俊太郎だったらどうなっていただろうか、ということである。

 もしそうなら、今頃マスコミはこぞって延期を決めた鳥越をバッシングし、ネットで今小池を礼賛している連中も、鳥越を叩いてやまなかっただろう。

 むしろ鳥越都知事だった方が、移転賛成派には都合の良い流れになったはずだ。

 起こったことは同じでも、そこにある人間によってくるくると手のひらを返す、それが今の日本の「空気」である。

 もはやこれは、病気と言っていい。

 それも病識がまったくないタイプの。

 

 そして頭の痛いことに、どんな風に決着がつこうとも、小池氏の支持がうなぎのぼりになることだけは確かなのだ。

 

 

築地

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