ひょろひょろの援護射撃

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 何かと思えば、日経さんの援護射撃である。

 指で鉄砲作って「ばんばん」と言ってるだけの。

 

そもそも法的な根拠がないままに文部科学省が半世紀あまりにわたり、行政指導で獣医学部の新設を阻んできたことこそが岩盤規制である。既存の学部や獣医師が不利益を被るというのは、競争を嫌がる供給側の理屈にすぎない。 

 

 不利益を被るのは、需要もないのに獣医を目指してしまう若者の方ではないのかね。

 鳴り物入りで始まった法科大学院が今どうなっているのか、日経さんは知らぬふりのようだ。

 

医学部も同様だ。今春、千葉県成田市の戦略特区で国際医療福祉大が医学部を開設させた。特例を除くと新設は38年ぶりだ。新薬開発など医療技術は高度化している。参入規制にあぐらをかく既存医学部に、時代に即応できる医師を輩出させる力があるだろうか。 

 

 千葉といえば、こんな話もあるようだが。

 

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加計学園の理事長と首相は友人関係にある。この間の経緯を白日の下にさらすのは当然だが、戦略特区を悪者扱いするのは、それこそ筋が悪すぎる。

 

 だいたい規制緩和というのが錦の御旗となりうるのは、規制があるとそれを乗り越えるために政治家が介入してくるわけで(近年だと甘利なんかの例だね)、そういうアホなことをなくすということが大きい。それなのに、「戦略特区」とかわめいて政治家がどうどうと介入してくるじゃ、本末がでんぐり返って元に戻っている。

 「特区」の名の下に政治家が汚い手を突っ込んできてるのは事実なんだったら、野放図な「緩和」を見直すのは当然ではないのか。古いCMじゃないが、くさい臭いは元から断たなきゃダメなのだ。

 

ここまで的を外した法案は珍しい。 

 

 さっぱり的までとどかない社説ってのも、まあ、日経さんは珍しくもないか。