タモさんの話はちょっぴりしか聞けなかった
新年会というか、そんなような感じの集まりで元陸上自衛隊の曹長という人と話をした。現在は予備役だが、勝手に引越すと起こられるのだそうだ。一朝事あればすぐさま招集がかかるため、とやら。お疲れさま。
硬軟取り混ぜて色々と話したが、元幕僚長については
・あまり評判の良い人ではなかった。辞めて喜んだ人も多かった。
とのことであった。さらに、
・どうも兵のウケが悪い人の方が出世が早い傾向がある。
という。これは旧軍以来の伝統か。それとも世界中の軍隊がそうなのか。
ヒゲの隊長についても水を向けてみたが、「よく知らない」と口を濁す。やはり「上」についてあれこれ言うのは控えるものなのか。タモさんについても言葉を選びながら話していた。(なので、上記は彼が話した通りではなく、その内容のメモである。以下も同じ)
まあ、普通の自衛隊員はほとんど「政治」などにには関心がない、とのこと。これは予測通り。そして、
・愛国心は全員が持ってる。
ということも同じく。やや意外だったのは、
・憲法九条は割と支持されてる。
という。あくまで彼個人の周辺の人間の話という限定ではあったが、
・消極的支持も含めれば、七、八割。
なのだそうだ。さすがに少し驚いた。しかし考えてみれば、わけのわからん海外出兵に、それでブレーキがかかっているのなら、そのブレーキをはずしたくないと願うのが、人情というものかも知れない。
あとは、訓練でパラシュートが開かなかった話とか、野犬をつかまえて食べるのはどうするかとか、だいたいそのようなことを聞いた。