個人タクシーは眼中になし
今回の特別措置法に問題がないとは言わない。
しかし、2002年に施行された規制緩和は、あまりに考え無しのしろものだった。
規制を強めるにしろ緩和するにしろ、政府の眼中には「会社」のみがあり、個人タクシーのことなど何も考えようとしない。
そしてそれは、日経さんも同様である。
個人タクシーの資格を得るには、まだまだ高いハードルがある。35歳未満であれば、10年以上同一のタクシー(またはハイヤー)の会社で働くことが求められる。それは「規制緩和」とやらでも緩むことはなかった。
むしろこちらを緩和し、個人タクシーを増やすようにするのが、「自由化」というものにかなうと思われるのだが、どうだろうか。
結局、日経さんが口にする「自由」は、「会社の自由」なのだな、と思った次第。