山積みの宿題に提出期限が切れているものはないか
昔々その昔、ソ連という名の「悪の帝国」がありました……
というような出だしで始めたくなるような話だ。
カビの生えた議論が戸棚からどんどん出てきてテーブルに並べられ、それを「さあどうだ」と見せられてうんざり顔、というのが国民の感想だろう。
政府は日本の存立が脅かされ、国民の権利が根底から覆される「明白な危険がある」ことなどを要件とする考えだ。
ソ連という国があった頃なら、ある程度の説得力はあったかもしれない。右派からは別の国が例示されるかもしれないが、ほとんど妄想の範囲を出ないものだ。
現在日本が直面させられている危機は「テロ」に対するものであり、それはここでぐだぐだと議論されている「軍事」的な思惑などではなく、「警察」的な思考が必要とされるものである。
自民党というか、あべぴょんにしてみればやり残しの宿題を大汗かいて片付けているつもりなのだろうが、もはや時代はそれを必要とはしていない。米軍の後方支援?そりゃアメリカは一応「歓迎」はしてくれるだろうが、それ以上のことは何もないだろう。それは他の国に範囲を拡大しても同じことだ。むしろ日本「だけ」が損失を被る可能性が高い。
何の得にもならないことをわざわざやりにいくという、この「不経済」な法律について、日経さんには日経さんなりの批判というものがあり得ると思うのだが、そういうのは無しなのか。