取引した相手が悪魔だと気づいてもそれを信じるしかない日経さんなのだった

「お願いします。株価を上げてください」

「よかろう。そーれ、あがれー!!」

「ありがとうございます!」

「では約束通り、お前の魂をもらうぞ」

「え、それ聞いてない」

www.nikkei.com

 とまあ、ふと気づいたら悪魔に魂もってかれそうになってる、みたいな話だ。

 

 公的年金の資金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)に、株式への直接投資を認めるかどうかが議論になっている。GPIF側は運用効率を高めるために必要との考えだが、国による企業支配につながりかねないとの反対意見が根強い。 

 

 けっこう重要な話だと思うが、あべぴょんを信じて毎日拝んでいる日経さんの批判は、何ともへっぴり腰でどうにもならない。

 ここは強く「GPIFの運用を元に戻せ」くらいは言うべきだが、せっかく上がった株価が下がるようなことは、日経さんの主要な読者である株主様の意向にそぐわないのだ。株主様としては、株価さえ上がればいいからがんがんやってくれ、とか考えているだろうし。

 とりあえずは政府の方から「大丈夫ですよ〜」程度のことを提示され、企業も日経さんもそれでしぶしぶ納得したりするのだろう。

 

 一方で株式を売買する際や、議決権を行使するときに、政府の考えや政治的な思惑による介入があるのではとの疑念がぬぐえない。経済界もこの点が最大の問題ととらえている。

 

 しかし、こんな美味しいエサを自民党が黙って見過ごすわけがない。

 まあ、日経さんにとっては、あべぴょんは超絶無比の聖人で、信じてさえいればご利益があるらしいが、逆に庶民や労働者は国を滅ぼしかねない寄生虫のごとく見えているようだから、反抗なんかできないわな。

 

 安保法制だって、「徴兵なんかあり得ない」とかいいながら、すでにこんな具合だし。

mainichi.jp

togetter.com

 どんどんろくでもないことになっているが、それでも今回のマイナス金利で、あべぴょんの支持率は安泰なのだろう。

 もう、肩をすくめる気力もない。

 

 

猫と悪魔 (歴史的仮名づかひの絵本)

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