一切合財USA♬
これほど無力感漂うG20は初めてではないのか。
結局アメリカが「NO!」といえば、誰もそれに抗えないのが明確になっただけだった。
米国を除く11カ国が参加する環太平洋経済連携協定(TPP11)の発効や、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の妥結も急いだ方がいい。主要国が様々な自由貿易圏を築き、米国を不利な競争条件に追い込めば、おのずと局面が変わる可能性がある。
恐竜を捕らえるのに、紙テープで囲いを作るようなものである。
これらが動き出しても、アメリカがちょいと尻を振るだけでズタズタにされてしまうだろう。
しかも我が国の領袖は、トランプにとって猿回しの猿以下の存在なのだ。
結局「グローバリズム」などと偉そうに言っても、アメリカがそう言ってるからそれが正しいことになってる、という程度のものでしかなかったのだ。
トランプがこれから「大災害を起こしてやる」と早期警戒警報を発令しているのだから、各国は非常食を備蓄して部屋に閉じこもるか、みんなで避難所で肩を寄せ合うしかないだろう。
まったくろくでもない事態になったものだが、もっと恐ろしいのはここまでトランプが荒ぶっても不況にならなかったらどうなるか、ということである。
いや、世界が不況に陥っても、アメリカ一国だけが好景気となったら、どのようなことが起きるか。
可能性はゼロではなく、アベノミクスが大成功するよりは高い。
想像するだけで猛暑が薄ら寒く感じられる。