で、マイナンバーは?

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 こうした問題を防ぐためにまず必要なことは「データはそれを生み出した個人のものだ」という原則を徹底することだ。第三者への譲渡については監視の目を強める必要がある。

 

 で、鳴り物入りで始まったマイナンバーとやらはどうなったっけ。

 こないだ年金機構から500万人分流出してなかったか?機構側は「マイナンバーについては大丈夫」などと言っているが、果たして信用していいものかどうか。実害があっても「関係ない」と言い張るだろう。

 マイナンバーの「夢」を語る人は、概ね「ビッグデータ」への応用と絡めて語っていたように記憶しているが、それに対して「監視の目を強める」という話は耳にしたことがない。

 マイナンバーとやらは全くの「政府性善説」によって運用されており、こうした「性善説」によって無根拠な信用を得る組織は、必ずと言っていいほどお人好しの間抜けである。

 フェイスブックの件は悪質だが、年金機構は自らの無能によって悪を成した点において、フェイスブック以上に病は深い。

 

 ちなみに、確定申告の期間が過ぎたが、申告はマイナンバーなしでも受け付けてもらえる。

 直接税務署に行って、申告する際に免許証かパスポートを見せればいいだけだ。

 税務署員にぐだぐだ説教されることもない。

 マイナンバーの有用性など、信じてるのはお人好しだけである。ゆえに、将来必ず悪用されることだろう。

 

新ナニワ金融道 2 お人好し夫婦の転落編 (SHUEISHA JUMP REMIX)

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隔靴掻痒とは改竄を書き換えと言いはることじゃないの?

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 日経さんには現在の国会が「隔靴掻痒」であるらしい。

 さすが通勤途上で必ず十回「安倍晋三万歳!安倍晋三世界一!」と叫ぶことが義務付けられている日経さんである。

 日経さんの認識では、

 

 首相は集中審議で国有地の売却には一切関与していないと改めて強調し、書き換えに関して「決裁文書など存在すら知らない。指示のしようがない」と述べた。「私や妻がかかわっていたということになれば首相も国会議員も辞める」との昨年2月の国会答弁がその後の文書改ざんにつながったとの野党の見方も否定した。 

 

あべぴょんは悪くない、周りが悪いだけ、ということなるようだ。

 文書改竄をあくまでも「書き換え」と言い張る日経さんとしては、日本という国家の声望が地に堕ちようと、あべぴょんさえ守られればそれでイイ、ということなのだろう。

 証人喚問しろとか威勢のいいことを言っているようで、内閣の総辞職には言及しない「隔靴掻痒」なところにそれが現れている。

 

 ところで、あべぴょんの往生際の悪さについて、日経さんを含むあべ信者の精神的健康が心配になって来るんだが、いっそここで辞めてもらった方がほっとするんじゃないのかね。この先景気が悪くなれば「あべさんを辞めさせたからだ!」と嘆き、この先景気が良くなれば「あべさんが道を拓いてくれた遺産だ!」と讃えることができて、死ぬまで自分のプライドを満足させられると思うんだけど、どうかな?

 

なぜ皮膚はかゆくなるのか (PHP新書)

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日経さんは日本経済が永遠に成長しなくてもかまわないようです

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 日本経済が継続的に成長できたことの要因の一つに、「一戸建て幻想」がある。

 とにかく親元から独立し、「一国一城の主」となって一戸建てを構えることこそ、男子一生の仕事であるというものだ。

 それがたとえ通勤に3時間かかるような土地で、二十年もすれば無価値になるような上物だとしてもだ。

 数十年続くローンによって労働者たちは会社に縛り付けられたが、それによって生み出される新たな「消費」は日本経済の屋台骨を支え続けていた。

 日本人の消費力は、安定した雇用によってこそ生み出されるものだった。

 

長期雇用の慣行のもとでは将来にわたっての人件費負担も織り込まなければならない。ベアは退職金や社会保険料負担の増加にもつながるため、経営者としては慎重にならざるを得ない面がある。

 

 日経さんは、もうそうしたことの全てを投げ捨てるべきだという。

 もはや日本は経済を成長させることを諦め、ただただ人件費を削ることによってごく一部の上層部のみを発展させるべきだ、とおっしゃる。

 

生産性を高めて賃金を上げようという意識を働き手に広げなくてはならない。 

 

 そうして滞った経済成長については、全ての責任を労働者の側に押し付けようとしている。

 日経さんは労働者の「消費」など悪徳でしかない、と考えておいでのようだ。

 

「インフレーションもデフレーションもいらない。必要なのは消費者の購買力の復活である」(F.D.ローズベルト)

 

 

キャプテン・アメリカ:ニューディール (MARVEL)

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あべぴょんは嘘を愛しすぎてる

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 日経さんはまだ「事態を暖かい目で見守る」姿勢でいるようだ。

 そりゃまあ、安倍晋三万歳とプリントされたお揃いのTシャツを着て靖国通りを練り歩く日経さんとしては、信じたくない事態ではあるだろう。

 しかし、これでもまだ「関与してない」と言うのなら、自分の恋人が見知らぬ他人と素っ裸でベッドで一緒に寝ているのを見ても、「これは裸で一緒に寝ているだけで浮気ではない」と言うようなものだ。こういう心性というのは、レイプしてもしてないと言い張るのと類似している。そういえば、なんかいたな、そんなのが。

 

 考えてみれば、この政権によって作られた法案で、大きな問題とされたものは、みんな「権力の嘘を正当化する」という問題点を抱えていることに気づく。共謀罪しかり、特定秘密しかり、安保法制しかり。

 さらには株価を膨らませ、GDPの算定すら変更した。

 原発は安全だと言い張って再稼働を認めた。

 こうした「嘘」を心地良いとして愛していた人たちが、これから必死の抵抗をすることだろう。

 とりあえず、日経さんもあべぴょんの嘘を愛していたことが、今日の社説で明らかになった。

 某産業経済新聞もそうだが、「経済」というのは嘘に馴染みやすいのだろうか?

 

 

TPPなら戦争は起こらないとでも?

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米国を除く環太平洋経済連携協定(TPP)参加11カ国が新協定「TPP11」に署名したのと同じ日に、トランプ米大統領が鉄鋼とアルミニウムに輸入制限の発動を命じる文書に署名した。安全保障を理由に鉄鋼に25%、アルミニウムに10%の関税をそれぞれ課す。 

 

 「安全保障」を錦の御旗にやりたい放題、と。どこかの誰かさんと同じ口臭がするが、日経さんはその誰かさんに対し全裸で万歳三唱しているので、少しくやりにくいようだ。

 とまれ、日経さんはまるでTPPが平和条約ででもあるかのように語っているが、各国の国民(もちろん日本も含む)にとっては、「相互確証破壊」が発動されるようなものなので、あちこちが焼野原になるという点で同じようなもんである。

 TPPだのグローバリズムだのは、互いの国民を上級層の居住地を避けて「自由に」爆撃するようなものだ。もちろんその際、自分で自国民を爆撃することも「自由に」できる。

 トランプは相手国だけを爆撃しようとしているだけで、根っこの部分はTPPと同じである。

 

 米国が保護主義を強める中、TPP参加11カ国が米国の離脱から1年あまりでTPP復活の道筋をつけたのは大いに評価できる。米大統領は協定の修正を前提としたTPP復帰を検討する考えを示したが、米国を再び交えて交渉をやり直すのは非現実的だ。 

 

 非現実的というか、破壊的である点においてどっこいどっこいだがね。

 現在窮地に立たされている現政権が延命するようなら、来月の首脳会議でまたぞろ靴舐めすることになるだろうが、その時日経さんはどうするだろう。やっぱりまた社説でちょっと「苦言を呈する」だけで、相変わらず会社のお花見では「風雪に耐えて五年の八重桜ぁぁぁあああ!!」と輪になって喚くのだろうか。

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あの夏、兵士だった私

あの夏、兵士だった私

 

 

北風を吹かせていたら自分の方に吹いてきたという状況

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 日経さんもそうだが、これについては日本中が戸惑っている。まったく信用できない、したくない、という気持ちは理解できる。

 だが一つ言えることは、現在の韓国の大統領の外交スキルは、あべぴょんを数百倍上回っている、ということだ。

 このおかげで、当分ミサイルが飛んでくることがなくなり、政権は「国難」騒ぎを起こせなくなった。

 そして今現在、国会はとんでもない有様になっている。

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 説明するすると言ってさっぱり説明しないあべぴょんより、財務省に説明を求めている。日経さんが財務省の不都合を申し立てるとはよくよくのことだが、それよりもあべぴょんへの信仰心が上回ったということなのだろうか。

 とはいえ、公文書を偽造してまで守るべき政権、と財務省が「忖度」するとは思えないので、真正に財務省が「説明」するなら、政権からの「指令」に言及せざるをえないと思うが。

 まだ何か、裏の手を画策しているのだろうか。

 

 ともあれ、本当に朝鮮半島が非核化するなら、素直に快哉の声をあげたいと思う。

 これについて、おそらくあべぴょんもトランプも、「自分が圧力をかけたおかげだ!」と喧伝するだろうが、信者を除いてそれを真に受ける人間はいないだろう。

 ともに「北風」を一生懸命吹かせていたら、自分の方が「北風」を受けまくっているという状況なのだ。

 さらにこれは、北朝鮮の裏で糸を引いてるやつの思惑が崩れるということでもあるわけで、二重の嬉しさに浸ることができる。

 まだ喜ぶのは早すぎる、とは思うが。

 

北風と太陽

北風と太陽

 

 

トランプが貿易で「乱射」しそうだからグローバリズムで対抗しようとする日経さん

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 色々ありすぎて大人しくしていたトランプだが、啓蟄を前にして蠢きだしたようだ。

 それが結局は己の首を絞めることになる、と日経さんは警告するわけだが、トランプとしては相手の首さえ締められればどうでもいいということなので、その批判は「まったく当たらない」ということだ。

 

 トランプの大馬鹿三太郎には、芥子粒の半分ほども賛同できない。

 しかし日経さんは、企業より広く個々人の利益を優先する考えを、このバカのなすことと同じ「保護主義」のくくりに入れて非難してきたわけで、そちらもまたホウセンカの種ほどにも賛同できないのだ。

 

 それでも昨年は、環太平洋経済連携協定(TPP)から撤退したり、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉を始めたりしたのを除けば、通商秩序を乱すような過激な決定は控えていた。 

 

 トランプが本当にTPPから「撤退」するなら、多少斟酌するところはあったが、要するに自分だけに目一杯都合のいいように書き換えたいのだろう、という意図が見え見えだったので、驚きよりも冷笑が先に立ってしまった。

 案の定トランプは、自分に都合よく書き換えるなら、TPPに復帰してもいい、と言いだしている。

 

今回の決定は米政権の本格的な保護主義化の第一歩となる可能性がある。そうならば世界にとって非常に憂慮すべき事態である。 

 

 保護主義グローバリズムも、下々の人間にとっては共に「憂慮」すべき事態である。

 繰り返すが、その点ではトランプと日経さんは同じ穴のムジナなのだ。

 日経さんは貿易「戦争」と喚いて危機感を煽りたいようだが、それは「銃乱射事件を防ぐために、教師も銃で武装しろ」という、トランプと同レベルの物言いである。