ウソを1000回言うと
安倍首相:07年日米首脳会談時の政府答弁書を否定
http://mainichi.jp/select/news/20130521k0000m010028000c.html
まあ、普通に考えて総理がウソをついているか、とんでもないバカなのかのどっちかなわけだ。
ただ、日本社会ではこのテのウソがウソでなくなる、という奇妙な現象がそこここで起こる。
そうした現象がよく目撃されるのが、「中間管理職」と呼ばれる人たちの間だ。
部下たちには「だいじょうぶだ。オレが責任を持つ」と言い放ち、上司には「いやあ、最近の若いもんは使えないやつばっかりで」と愚痴る。現実にはもっと酷いことが横行していることだろう。
この「中間管理職」氏は、ウソをついているなど微塵の自覚もしてないだろう。彼にとって大事なのは、上と下の間に立って、組織を潤滑に動かすことだけだからだ。
つまり、きしみが生じがちな日米関係を潤滑にすること、総理の脳みそはただそれだけがあり、そのためなら多少のウソも許容されるはずだ、との確信があるのではないのか。
もしこのウソが許されたなら、日米関係はいっそう「醜悪」なものとなるだろう。
ウソを1000回も言う人間の心は、ひどく醜いものになるからだ。