それは日本が先進国ではなくなるということなのだが
はてなブックマーク - 2050年、全国の6割が人口半分…2割はゼロ : 社会 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.yomiuri.co.jp/national/news/20140329-OYT1T00081.htm
なにやらのんびりしたブコメの多さにあぜんとする。
しかし、現在の政治家の多くと官僚の大半もまた同様だろう。
およそ18世紀後半から今世紀にかけて、増え続ける人口をどう養うか、というのは人類の重要な課題だった。
経済学という学問は、そのためにのみ誕生したのだと言える。
それゆえ、J.S.ミルは結婚しても子供を持たない夫婦を賞賛したのだ。
ハイエクは、増え続ける人口をなんとかできるのは自らの唱えた自由主義のみであった、ケインズでは間に合わなかった、として高らかに凱歌を挙げた。
実際、経済学の理論のおおよその部分は、人口が増加するか、少なくとも一定であることを前提としている。そうとは明記せずとも。
アダム・スミスは、限界まで経済発展した国にどのようなことが起こるか、言葉少なではあるが書き残している。
曰く、「金利が極限まで下がる」「賃金がギリギリまで下がる」そして、「人口が減少する」
この「予言」については、マルクスも考察している。というか、今になって思えば、マルクスは限界以降の「経済」のあり方を考えようとしていた、ように思える。
少々口幅ったい物言いをさせてもらえれば、人口が減少する局面で、経済学はこれまで通りの地位を保つことはできない。
なにかもっと別の、「考え方」が必要となってくるだろう。
2100年、人口3分の1の日本 (メディアファクトリー新書)
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