日経の日経による日経のための?
この「経済財政諮問会議」のメンツだが、民間からは社説に出てくる新浪剛史と榊原定征(経団連会長)の他に、高橋進と伊藤元重が入っている。二人とも日経とのつながりが強い人物であり、会議から上がってくる意見は、ほぼ日経の意図する所と変わらぬものとなるだろう。この諮問会議の存在感が増すことは、日経の影響力が増すこととイコールになる。
そういうことをおくびにも出さずにしれっと社説を書くとか、なんともうんざりさせられてしまうが、
>第2次安倍内閣では埋没していた印象が否めない。
ことについて、もうちょっとよく考えた方がいいんじゃないか。つまりあべぴょんの「経済最優先」など口先だけだと言うことだ。
今の日経の「最優先」の願いは消費税の値上げと法人税の値下げである。それはこの社説にもはっきりと書かれている。
それはあべぴょんも否やはないだろうが、もし支持率が下降するなら人気取りのために消費税を据え置くかもしれず、逆に支持率が急上昇するなら経済など店晒しにしたまま改憲に突っ走るだろう。
頭の足らない大型犬を散歩させているようなもので、ひょんなことからあらぬ方向へ走り出す危険がある。扱いを間違えれば飼い主の手を噛むこともある。
しかし一番の問題は、日経自身がそのことに気づいているかどうかだが……さて。