ハネムーン・シンドローム


企業は一段の成長に向け投資の加速を :日本経済新聞

 

 もはや、企業の利益と国家の利益をイコールで結べるような、幸せな時代は終ったのではないか?

 腕がしびれて上がらなくなるのを、初夜のあと花婿の腕が痛くなるのに例えて「ハネムーン・シンドローム」と呼んだ。原因は、花嫁にずっと腕枕をしていたせいだ、とシャレたのである。医学的には、橈骨神経麻痺ということになるらしい。

 バブル崩壊以降、企業(多くは金融機関)は国家の腕枕で寝ていた。花嫁は、富める時も貧しい時もともにある、と誓っていた。

 それが同床異夢であったことは、昨今の企業の振る舞いでよくわかったことだろう。

 「投資の加速を」という日経のこの社説に、「設備投資」の文言はどこにも出てこない。そのようなものを期待しても無駄だ、と暗に示しているようだ。

 

>日銀の追加緩和は海外投資家の日本への関心を再び高めることにつながった。投資資金の流入を確かなものとするためにも企業は強さを磨く必要がある。

 

 海外の資金が流入して来ること、つまりは株価が上がることくらいにしか展望はない。もちろん、人件費がアップして新たな中間層が形成されることなど、望むべくもない。

 


大手企業6割「消費増税、予定通りに」 100社調査:朝日新聞デジタル

 


53社「消費増税時は法人税減税を」 100社調査:朝日新聞デジタル

 「そんなことより、早いとこ法人税を下げてくれ」という声が聞こえてきそうだ。

 消費税については増税してもしなくても、どちらでも同じだと思うが、法人税を下げることについては反対である。しかし、とにかく改憲しか頭にないあべぴょんがどうでるか……

 

 

誰も書かなかった ハネムーンでしかできない10のこと

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