ずっとほったらかしだったんだから
> 「イスラム国」と対峙する各国と綿密に連携し、2人の早期解放に全力をあげてほしい。
私も去年の8月のエントリーにこう書いた。
>彼がいかなる動機をもっていたとしても、日本政府は全力を尽くして救出しなければならない。
あれから半年、人質の解放について、日本政府が積極的に何かをしたという話を耳にしない。
ずっとほったらかしだったのだから、今回もまたほったらかすだろう。口先だけで、何かやる「フリ」はしているようだが。
その方が「テロに屈しない」政権の支持率も上がるだろうし。
私見だが、ただちに処刑される可能性は低いだろう。
でなければ「2億ドル」という法外な要求はするまい。これはただの嫌がらせだ。
しばらくして別な条件を内々に示してくることになるだろう。しかしその場合、日本政府側にきちんとしたチャンネルが開かれている必要がある。
それから、首相のイスラエル訪問について、声明では何も触れていないのだから、それが原因と考える必要はないだろう。
それより、今回のイスラエル行きは、あべぴょんが戦後70年の談話でかなり「踏み込む」ための根回しではないか。ナチスと同盟した大日本帝国を称揚するためには、ユダヤ人のご機嫌を取り結んでおく必要がある、と判断したのだろう。
その意図を隠すための中東歴訪であり、そのついでの2億ドルで、そこへ薮から蛇が出てきたわけだ。
今回の件は、たとえ人質が無事帰ったとしても、それで終わりになることではない。外務省は、それがテロ集団に毛の生えたような国であっても、対話のチャンネルを開いておくことが求められる。それが「高度な外交」というものだ。
あべぴょんにはとてもとても無理なので、ほったらかしておいた方がいいだろう。