ああ、そういえばエイプリルフールだっけ
日経の社説というものを、いったいどれだけの人が読んでいるのだろう。そして、それはどういった人々を想定して書かれているのだろう。
この社説を読んで我が身の事として受け止められる人が、今の日本にどのくらい存在するのか知らないが、日経さんは依然としてそうした人たちを「理想的読者」としているようだ。
若者たちの価値観と「向き合う」というのは、価値観をいかにして企業向けのものに叩き直すか、ということの言い換えである。
それはおそらく、ここ半世紀以上繰り返されてきたことだ。
高度成長期のスパルタ式は「ブラック企業」との風評を生みやすい。しかし過度な放任も若者を不安にさせる。
なおかつ、さりげなく「ブラック」を肯定し、企業を弁護している。
新年度の始まりに当たって、日経さんの頭の中は「昭和」で止まっていることが明らかになってしまったわけだが……
未来を先取りしなければならない経済紙が、こんな古臭い認識のままで良いわけがない。
ま、たぶん、エイプリルフールということなのだろう。
そうだよね?ね?
恐ろしき四月馬鹿(エイプリル・フール) (角川文庫 緑 304-46)
- 作者: 横溝正史
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1977/03
- メディア: 文庫
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