あかんやつでしぶといやつ
とりあえず否決、と。何のための投票なんだか、よくわからなかった人も多いだろう。市が特別区になってどう変わるのかさっぱりだが、改革のために必要だという。「あんなん『カタチから入る』っちゅう、あかんやつの臭いがぷんぷんするわ」、というのは府下に住む元同級生の評価である。
橋シタは引退を表明した。敗北が決まって即座に表明した所は、勘のいいやつだと思わされる。負けたといっても僅差であり、賛成票を投じた連中に強烈な印象を残すにはこれが一番だろう。
維新がこのあとどうなるか知ったこっちゃないが、橋シタはこの「引退」で、いずれ戻って来るための布石を打ったわけだ。まったくしぶとい。
これはひとえに横浜市や名古屋市に比べて、大阪市の成長力が劣っているためだろう。日本経済を考えるうえでも大都市の競争力の強化は欠かせない。
橋シタの構想は半端なものが多く、それで成長力や競争力がのびるかといえば、正直「やってみなければわからない」という程度のものだ。
こんなものでも半数近い賛成があったのだから、多くの人が閉塞感を感じているのは確かだろう。
しかし、それ以上に多くに人が、「あかんやつ」にNOといったわけで、あの男にやらせたら閉塞どころか窒息する、と気づいたということだ。