前もって言い訳をしておくということ
こういう、一学期の終り近くになってお母さんに前もってする成績の予告みたいなことをされると、ああ相当マズいんだなという気持ちになる。
いま世界が日本に求めているのは、一時的な景気のカンフル剤ではなく、中長期の成長基盤を固めることだ。法人実効税率をさらに下げる道筋を固め、岩盤規制の改革を急いでほしい。
日経さんはずっと同じことを言っている。つまり、日経さんが望んでいることは、望むほどには進んでいないのだろう。
先日の社説で、農業改革が見せかけだとぐちぐち言っていたが、あべぴょんはそんな改革なんぞやりたくもないのだ。
目指しているのは九条廃棄だけである。
中国のバブル崩壊をはやしていたアホどもが頭を冷やすのは当然として、いわゆる「リフレ」が保護主義的な傾向と親和的であり、TPPのような開放的な流れに反した方が効果を現す、ということを認めてはどうか。戦前で言えば、金本位制離脱とリフレがセットになっていたこと(アメリカではニューディールとセットだった)に、それは如実に現れている。
経済においてとるべき方法は、気を抜けばばたりと倒れてしまうようなあやういバランスの上になり立っている。
それは逆立ちして一輪車にのるような、曲芸めいた技を要求される。
日経さんや多くの日本人が求めているのは、こぐのをやめても倒れない三輪車のようなものだ。
成長すべきは経済よりも、そうした「意識」のほうが先決かもしれない。