グール・ジャパン(笑)いよいよ誕生

 ゾンビ映画を1秒も観たことのない私だが、ゾンビとグールが似て非なるものであることは知っている。

 だが双方ともに「生きた死体」であり、「人を喰う」ところはほぼ同じである。

 で、いよいよ政府はゾンビとグールをごっちゃにして登場させるつもりのようだ。

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本来なら市場から退出すべき企業の延命に手を貸し、いわゆる「官製ゾンビ企業」をつくることはしないと言明した。

 

 こうした「言明」がまっっっっったくあてにならないのは、現政権を見ていればよくわかる。

 ゾンビは正体不明のウィルスが原因というパターンがあるようだが、この場合「あべぴょんウィルス(学名マイティ・フール)」とでも呼ぶべきものがパンデミックしている、という状況なのだろう。

 だいたい、「官製ゾンビ」とやらをこれから作ることをしなくても、すでにそこら中にうろついているではないか。

 例えば、クール・ジャパンというやつがある。

 その名を政府が謳い出した時、「グール・ジャパン」ともじって揶揄する声があったが、本当に「グール」になりつつある。

 やはり食べるのは人間、というか民の膏血、血税である。

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「事業は瀕死」クールジャパン機構を長崎企業連合が提訴:朝日新聞デジタル

 

 ただの話題作りと人気取り、「やってる感」をなすためにでっち上げられた事業はゾンビやグールと化し、「官民ファンド」でいよいよその勢力を増して、人々(税金)を食い散らかすというわけである。

 

 口先リフレで逆に財政緊縮している現政権は、目立つ事業で目くらましをかけているわけだが、所詮目くらましなのでたちまち立ち行かなくなり、死体となったあともうろつき回る。

 きちんと国民の福祉に資する形で財政出動していれば、こんなゾンビやらグールやらも生まれず、「官民ファンド」なんぞで餌をやる必要もなかったろうに。

 

東京喰種 トーキョーグール