改革されない日経さんのおつむ
山一破綻から20年か。バブルの崩壊をあのおっさんの泣き顔とともに記憶している人も多いだろう。
バブル崩壊は数々の惨事を引き起こし、それが「改革」のきっかけとなったわけだが、何よりも馬鹿どもののぼせた頭に水をぶっかけた一番の「改革」だったと思う。
さらには、日本中の人間に「経済」というものを意識の中心に昇らせ、「日本経済新聞」が株屋御用達から脱皮して高級紙めいた地位を獲得する下地となった。お忘れの方も多いと思うが、バブル以前の日本では、普通のサラリーマンは株価など全く意識せず、居酒屋で話題にすることすらなかったのだ。
しかし、日経さんのおつむの中味は、まだ昔のままの部分があるようだ。
足元の株式市場は息を吹き返しつつあり、日経平均株価は約26年ぶりの高値水準を回復した。底が抜けたかのように株価急落が止まらないといった事態が遠のいたのは、金融システムの安定と市場改革の効果も表れているとみてよいのではないか。
好業績と株高を背景として企業が投資や採用を拡大し始めるなど、デフレ脱却に向けた経済の好循環の兆しもみえる。
おや?つい先日、現在の株価は「バブル」だとおっしゃってませんでしたっけ?
ともかく、「株価さえ上がればなんでもオッケー!」な日経さんの昭和な思考こそ、「改革」が必要なんじゃないのかね。