自由経済が民主主義をレイプして生まれたトランプという鬼子
自由と民主の旗を振るだとか、さりげなく自由民主党アゲ(という言い方も廃れたようだが)しているつもりなのだろうか。
「自由経済」と「民主主義」というが、トランプ自身はそのどちらも自らの父であり母である、と考えているだろう。
どこぞの国の首相はクローニー・キャピタリズムを暴かれても恬として恥じず、反対意見が7割を超えるような法案を次々に強行採決しているが、それは「自由」と「民主」の名に恥じない行いだろうか?
そして、そんな首相を「信じて」やまない日経さんに、「自由と民主」などと口にする資格があるだろうか?
日経さんのいう「自由経済」とはグローバリズムであり、格差の拡大を放置することによって得られる「自由」である。
格差の拡大が極限に達することにより、経済的な自由のために不自由を被る人たちが「民主」主義的に選び出したのが、トランプという男なのだ。
日経さんがその虫歯だらけの口で、唾液を振りまきながら申し立てる「自由」と「民主」などでは、トランプの足元を揺るがすことすらできないだろう。
中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領が、自由貿易の旗手であるかのように振る舞うのは皮肉だ。G7がこのまま漂流し、統制国家の集合体に取って代わられるのでは困る。
独裁による自由経済ということなら、とっくに「シンガポール」というモデルがある。
今日、そのシンガポールで米朝会談が行われるわけだが、それは歴史の皮肉というやつなのだろうか。