日経さんが社説のタイトルを入れ忘れている
変なタイトルだと思ったら、入力してないので最初の文章がそのままタイトルにされている。あとで入れようとしてうっかり忘れたのだろう。日経さん大丈夫?
で、内容の方だが、ほとんど殴り書きのようで社説の態をなしていない。
あべぴょんが改憲だけを目指しており、その他のことは全部「やってるフリ」で済ませているのは、この5年間で十二分にわかっているはずだが。
緊急事態条項が新設されれば、首相の裁量の範囲は非常に広くなる。安倍首相にそんな大きな権限を与えたくない。そんなふうに思われない政権でなければ、改憲はおぼつかない。
「安倍晋三」の名前がテレビで流れると、その場で万歳三唱が義務付けられている日経さんとしては、これが精一杯の「苦言」なのだろう。
ただ小便ひっかけたいだけだから
こういうことをぐだぐだやっているということは、あべぴょんはまだまだ居座る気満々で、自民党もその首に鈴をつけられない状態だ、ということである。
あべぴょんはこうした議論のことなど、寸分も理解できていないだろう。
なので、こうしたことを平気で口にするのである。
もうひとつ指摘しておかなければならないのは、首相が自衛隊明記でも解釈は変える必要がなく、国民投票で否決されても自衛隊合憲に変わりはないと説明している点だ。これでは何のための自衛隊明記なのか訳が分からない。
とにかく憲法を「改竄」するために、最初に小便をひっかけたいだけなのだ。
現在、総理在任期間が一日のびるごとに、日本の歴史が汚辱にまみれているのである。
あべぴょんの小便をありがたがって飲んでいる日経さんには、良く理解できないのかもしれないが。
過剰なへつらいは逆効果という「寓話」
何を今更というか、トランプがそうすることはわかっていたことだ。むしろ米朝対話の方が驚きである。
それに付随して出された、一つの「公式」の談話が波紋を呼んでいる。
「『アメリカに長い間つけこんできた』とほくそ笑んでる」トランプ大統領が安倍首相を名指しで批判 | BUZZAP!(バザップ!)
過剰なまでのへつらいは、時に逆効果だという、一つの「寓話」ででもあるようだ。
対照的に、対中制裁について中国からは、教養に裏打ちされた返答がなされた。
こと外交に関しては、日本と中国では子供と大人が将棋をしているようなものだった。あべぴょんが政権を握ってからは、「子供」が「幼児」になり、さらに差が広がってしまった。
その辺の認識の差については、日経さんもご同様である。
そもそもトランプ大統領の貿易政策には根本的な誤りがある。
一つは対米黒字が大きい国は市場が閉鎖的だと断じて、黒字減らしを求めていることだ。2国間収支と市場開放度は基本的に関係ないにもかかわらずだ。
2つ目は環太平洋経済連携協定(TPP)から撤退したことだ。TPPは知的財産権保護や国有企業への優遇措置禁止を盛り込んだ質の高い自由貿易協定である。これを世界的なルールに広げていくことで中国が不公正な慣行を変えざるをえなくする狙いがあった。
「一つ」と「2つ」と数字の表記が乱れているのは、よっぽど動揺したからか。
動揺ついでに、この2つも整合性が取れていない。
まず、日本はアメリカとのFTAを迫られており、それに対しては「いやいや」をしている状況だ。日本はどうしてもアメリカをTPPに参加させようとしていて、トランプはそれに対して「アメリカの条件を良くするなら考えなくもない」と応えている。
TPPが日経さんの言う通りの「ちゅーごくほーいもー」であるなら、トランプの対中制裁などを云々するのは無意味である。
「対中国」に重きを置くなら、むしろ日本はアメリカのFTAに応じた方が効果的だからだ。「対中国を言うんならとっととFTAやったれや」くらいに、トランプは苛立っているだろう。
TPPを「ちゅーごくほーいもー」として語ることは、TPPの「不自由さ」の現れてであり、その意識高い系の理念が虚妄であると白状するようなものである。
直感だけで動くトランプは、TPPを“a little smile"のようにうさん臭く思っているのだろう。
“ I’ll talk to Prime Minister [Shinzo] Abe of Japan and others, great guy, friend of mine, and there will be a little smile on their face and the smile is: ‘I can’t believe we’ve been able to take advantage of the United States for so long.’ So those days are over.”
さてさて、四月の訪米はどうなることやら。
その前に、明日オバマが来るんだっけ?
アベノミクスの問題点についてだらだら書いてみる
某クルーグマンも、アベノミクスの正しい呼称は「クロダノミクス」だと言ってるくらいで、ハルヒコくんの孤軍奮闘ぶりにはとりあえず「お疲れ」と言っておきたい。コスプレして改憲踊りしてるやつと二人三脚してたんじゃ、さぞかし消耗したことだろう。
さて、巷間では「アベノミクスが失敗したのは消費税を上げたせいだ」「消費税増税反対」の声があるが、アベノミクスとは元々消費税増税を目的とした政策である。でなければ、増税積極推進派のハルヒコくんが協力するわけがない。
だいたい、戦前と似た「禁じ手」を日銀が使うなら、時をおかずに増税することが必要になってくる。
本来なら、この場合の増税とは直接税であるべきであり、現代でのそれは累進課税の強化である。
そのことは戦前に高橋是清がリフレを行った時、税の増収を間接税に頼ったため、うまくいかなかったことを見てもわかる。
是清は周囲から直接税の増税を進言されたが、「そんなことをすれば左翼を喜ばせるだけだ」という、アホみたいな理由で却下している。
そのため社会にとんでもなく格差が広がり、それが軍に付け込まれるスキを生んだ。
どうすればよかったかといえば、直接税を増税して増収分を福祉などで再分配すべきだったのだ。
すでに「トリクルダウン」とかいうのは妄説の類とされているが、そんなことは昔の事例を見ればとうに自明のことである。
アベノミクスは、消費税増税を目的としていることが、そもそもの間違いなのだ。
アベノミクスと消費税は別物のように語る人もいるが、それは詐術の類だと考えて良い。
リフレ政策において、同時期に政府が強引な再分配を行わなければ、格差が拡大して固定化し、社会が不安定になってしまう。
そうして格差が「階級化」することは、あべぴょんの望むところなのでそのようにしているのかもしれないが、思ったほどインフレにならなかったのが誤算だっただろう。その辺はハルヒコくんも同様である。
インフレになれば、その火を消すために消費税を増税することができて、それはすんなりと受け入れられたはずだからだ。
インフレにならなかったのは、「三本の矢」とかいうのがさっぱりだったからだ。(要因は他にもあるが、ここでは述べない)
また仮に都合よくインフレになったとしても、それに消費税増税を当てるのは、今以上に急激な社会格差をもたらしたことだろう。
結局は何度も言うように「アベノミクスの最大の障害は安倍晋三」なのである。
それから、失業率の低下を持って経済政策の成功を口にするものがいるが、それは逆に格差の拡大を固定化するものである。その問題は戦前にも起きており、高橋是清も演説でそれを改善する必要を口にしている。
低い潜在成長力のもとでは、格差の解消にある程度の失業率が必要になってくる。
格差を縮めるためには、低賃金での酷使を避け、「食えるだけマシだろ」とされる階層をなくさなくてはならないからだ。
そして失業者には、国家が増税して(もちろん直接税)、その面倒をみることが必要とされる。
でなければ格差が固定して「階級化」し、日本という国家の存在そのものが危うくなることだろう。
ま、それがお望みの方も多いようだが。
で、マイナンバーは?
こうした問題を防ぐためにまず必要なことは「データはそれを生み出した個人のものだ」という原則を徹底することだ。第三者への譲渡については監視の目を強める必要がある。
で、鳴り物入りで始まったマイナンバーとやらはどうなったっけ。
こないだ年金機構から500万人分流出してなかったか?機構側は「マイナンバーについては大丈夫」などと言っているが、果たして信用していいものかどうか。実害があっても「関係ない」と言い張るだろう。
マイナンバーの「夢」を語る人は、概ね「ビッグデータ」への応用と絡めて語っていたように記憶しているが、それに対して「監視の目を強める」という話は耳にしたことがない。
マイナンバーとやらは全くの「政府性善説」によって運用されており、こうした「性善説」によって無根拠な信用を得る組織は、必ずと言っていいほどお人好しの間抜けである。
フェイスブックの件は悪質だが、年金機構は自らの無能によって悪を成した点において、フェイスブック以上に病は深い。
ちなみに、確定申告の期間が過ぎたが、申告はマイナンバーなしでも受け付けてもらえる。
直接税務署に行って、申告する際に免許証かパスポートを見せればいいだけだ。
税務署員にぐだぐだ説教されることもない。
マイナンバーの有用性など、信じてるのはお人好しだけである。ゆえに、将来必ず悪用されることだろう。
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隔靴掻痒とは改竄を書き換えと言いはることじゃないの?
日経さんには現在の国会が「隔靴掻痒」であるらしい。
さすが通勤途上で必ず十回「安倍晋三万歳!安倍晋三世界一!」と叫ぶことが義務付けられている日経さんである。
日経さんの認識では、
首相は集中審議で国有地の売却には一切関与していないと改めて強調し、書き換えに関して「決裁文書など存在すら知らない。指示のしようがない」と述べた。「私や妻がかかわっていたということになれば首相も国会議員も辞める」との昨年2月の国会答弁がその後の文書改ざんにつながったとの野党の見方も否定した。
あべぴょんは悪くない、周りが悪いだけ、ということなるようだ。
文書改竄をあくまでも「書き換え」と言い張る日経さんとしては、日本という国家の声望が地に堕ちようと、あべぴょんさえ守られればそれでイイ、ということなのだろう。
証人喚問しろとか威勢のいいことを言っているようで、内閣の総辞職には言及しない「隔靴掻痒」なところにそれが現れている。
ところで、あべぴょんの往生際の悪さについて、日経さんを含むあべ信者の精神的健康が心配になって来るんだが、いっそここで辞めてもらった方がほっとするんじゃないのかね。この先景気が悪くなれば「あべさんを辞めさせたからだ!」と嘆き、この先景気が良くなれば「あべさんが道を拓いてくれた遺産だ!」と讃えることができて、死ぬまで自分のプライドを満足させられると思うんだけど、どうかな?
日経さんは日本経済が永遠に成長しなくてもかまわないようです
日本経済が継続的に成長できたことの要因の一つに、「一戸建て幻想」がある。
とにかく親元から独立し、「一国一城の主」となって一戸建てを構えることこそ、男子一生の仕事であるというものだ。
それがたとえ通勤に3時間かかるような土地で、二十年もすれば無価値になるような上物だとしてもだ。
数十年続くローンによって労働者たちは会社に縛り付けられたが、それによって生み出される新たな「消費」は日本経済の屋台骨を支え続けていた。
日本人の消費力は、安定した雇用によってこそ生み出されるものだった。
長期雇用の慣行のもとでは将来にわたっての人件費負担も織り込まなければならない。ベアは退職金や社会保険料負担の増加にもつながるため、経営者としては慎重にならざるを得ない面がある。
日経さんは、もうそうしたことの全てを投げ捨てるべきだという。
もはや日本は経済を成長させることを諦め、ただただ人件費を削ることによってごく一部の上層部のみを発展させるべきだ、とおっしゃる。
生産性を高めて賃金を上げようという意識を働き手に広げなくてはならない。
そうして滞った経済成長については、全ての責任を労働者の側に押し付けようとしている。
日経さんは労働者の「消費」など悪徳でしかない、と考えておいでのようだ。
「インフレーションもデフレーションもいらない。必要なのは消費者の購買力の復活である」(F.D.ローズベルト)
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