「株価に一喜一憂しない」って誰か言ってたな
なんか株が暴落してるんだそうだ。
しかしまあ、ほとんどの人には関係がない。株価が「景気の指標」だったのは昔のことだ。現在では株がいくら上がろうが下がろうが、ほとんど関係ない。一応「短期的には」とエクスキューズをつけておこうか。
去年のsell in mayでの暴落もそうだった。いきなり自殺者が増えることもなかった。その後の急騰も同じである。ブランドものの売上げが申し訳程度に上がったくらいだ。
経済成長率て指標もある。こっちのが正確なの?そうなの?
しかしこれは、格差を広げてやることでのばすこともできる。どうにも経済が停滞気味なとき、金持ちをより金持ちに、貧乏人をより貧乏にすることでも経済は成長する。
これは新自由主義者が善人面して唱えるお題目「貧困は経済成長でしか解決しない」と矛盾する。矛盾するけど、経済成長こそが全てを解決する魔法の杖なんだから、貧乏人がより貧乏になってもそれはしかたないのだ、とする。だから貧乏人にはこう言い聞かせる。
「あなだが貧乏なのは努力しない怠け者だからだ」
こういうごまかしが形となって現れるのが「格差」なので、それは非難されることになる。ごまかす側は、「格差を否定するのは社会主義だ」とわめく。そこには、貧困を解決する気などハナからない、ということが露呈されている。
だが、すべては「日本経済」という国体を守るために正当化される。
昔軍事大国、今経済大国、昔は戦う兵隊さんのため、今は日本企業が海外で躍進するため、昔は欲しがりません勝つまでは、今は米百俵の精神……はさすがに忘れられてるか。ま、福祉を削れ、生活保護をなくせ、貧乏人を締め上げろ、という意見の方がそれに近いかな。
やれやれ。
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