TPPに中国が入ってくれるようお願いすればいいだけ

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 RCEPというのは、あまり聞いたことがない人も多いと思う。

 「東アジア地域包括的経済連携」と訳されているが、Regional Comprehensive Economic Partnershipの略で、「東アジア」というのは外務省が勝手につけたものだ。そして、RCEPは「アールセップ」と読んで欲しいとのことである。

東アジア地域包括的経済連携(RCEP) | 外務省

 で、例によってこれが上手く行ってないわけだが、なんで日経さんがぶつくさ言ってるかというと、以前こんな社説を書いているからだ。

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中国やインドなどが参加する東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の交渉でも、日本が積極的な役割を果たせば、米国にTPP参加を強く迫ることができる。 

 

 それについて、ここで書いたエントリーがこれ。

 

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 「TPPはアメリカのガイアツがあるから、入らなきゃいけないんだ」と言っていたら、アメリカがいちヌケしてしまった。

 さあどうするかと思ったら、慌てふためいて、TPP11とかいう田舎の小学校のサッカーチームみたいな名前で始めることになった。

 じゃあ、あのガイアツガイアツ騒いでたのはなんだったのか。

 しかもこの間まで「TPPはちゅーごくほーいもーの一環」と喧伝していたのが、ペコペコ訪中して「三跪九叩頭」ならぬ「三原則」とかなんとか言い出した。

 RCEPで主導権を取れば逆転する、と捕らぬ狸を決め込んでいたら、当然の結果としてふんどしが向こうから外れてしまった。

 

 もういいから、中国にTPPへ加わってもらえるようにお願いすればいいだろ。

 そうすれば、このアールセップとかいう究極超人の出来損ないみたいなのも解決する。

 もはやこの「東アジア」においては、中国が「自由経済」の盟主なのだから。