サムライにっぽん?
まだやってたのか。
農協を叩いても叩いても、こっちに客が寄ってこないので、頭を抱えているというわけだ。
しまいには、
コメ先物が本格的な上場に移行できない最大の要因は売買高の少なさだ。取引を増やすためには売り手である農業法人や農業協同組合の市場参加が欠かせない。
と、こんなことを言いだす始末。
まるで「俺が正しいことをしてるのに上手くいかないのは、客の方が悪い」とでも言いたげだ。
現代に蘇った「武家の商法」という感じだが、そういえば日本はサムライの国なんだっけ? 古き良き伝統を守っているというわけだ。
コメ先物については去年も日経さんが社説に取り上げており、それについてエントリーを書いている。
コメ先物を始めるなら大規模化することが前提となる。うっかり足を踏み入れたなら、小中規模の農家はたちまち身動きが取れなくなるだろう。
ならば農協の参加が不可欠だったはずだが、農協が動こうとしないので見切り発車したらこのザマである。
まあ、日本から農「家」というものを無くしてしまおう、という意図が見え見えだった、というか、隠そうともしていなかったのだから仕方ない。
農家というものは意固地なもので、資本主義的な原理にも社会主義的な原理にも、上手く馴染まないところがある。(レーニンもNEPで妥協した)
要するに、「経済」というものにぴったりこないのだ。
だからと言って、そこに経済的な流れがないわけではないので、側で見ているものには、ずいぶん回りくどいことをしているように思えてしまう。
昔のサムライだって、そうそう百姓を従わせることはできなかった。
一揆はちょくちょく起こったし、江戸も後期になると、年貢のタカより専売など流通への不満が原因となっている。
それもまた、日本の古き良き伝統、というやつなのだろう。