誰が総理でも困らぬパイプづくりを
日経さんがこんなことを言うのは、大事な大事なTPPの行方が心配だからだろう。
日本への影響が大きいのは環太平洋経済連携協定(TPP)への態度だ。クリントン氏は「賛成できない」と語る。「現時点では」との留保付きなので、いずれ賛成するとの見方が多いが、苦戦が続けば「絶対反対」と言わざるを得なくなる可能性がある。
しかしこうしたところから、いかに現政権の外交がデタラメかということが見て取れる。
特定ヒミツなんぞといって情報を抱え込み、制裁だとわめいてはパイプを潰す。外遊してやってることといえば、金をばらまいて「ちゅーごくほーいもー」とやらを作ろうとするだけ。さらに御用メディアが「外交は満点!!」とタイコモチよろしく持ち上げる。
パイプを作る、というのは、向うの情報も得るが、こちらの情報も渡すということだ。勝手なやらずぶったくりは通用しない。それをやろうとすると、現政権は「反日だ!」「売国だ!」と騒ぐので、とてもじゃないけど付き合いきれないのだろう。
そういうのがクセになってくると、対米外交ですらいつの間にやら置いてけぼりになっている。おそらく今、クリントンと直に話せる外交官がいないのだろう。まあ、メアドくらいは知ってると思うがね。
外交というものはどんなバカが政権を握ろうが、きちんとパイプだけは作っておくものだ。そのための外務省ともいえる。
こういうときこそ外務省がきちんと仕事するべきだが、今の外務省はへんなのに乗っ取られているようで、まったくダメダメになっている。
外務省ホームページの歴史問題Q&Aの内容が、大幅変更されていることをご存じですか?8月まであった「侵略」「植民地支配」との文言が削除された。安倍談話を受けてのこと。私が削除を求めた4月の質問主意書では「削除する考えはない」との政府答弁書だったが、国会質問等で戦ってきた甲斐があった
— 和田 政宗 (@wadamasamune) 2015, 11月 19
民主党政権のとき、過剰に反抗的だった反動で、自民党に過剰に隷属してしまうのかもしれない。
まあ、今の外務省は面倒なことは何もせず、あべぴょんにお世辞だけ言ってりゃいいんだからラクだろうけど。
あと、日経さんがさりげなく書いていたことを大書しておく。
アベノミクスの重要なエンジンであるTPP
憶えておこう。
消費税増税だけでなく、TPPもアベノミクスの一部だということを。