タコが自分の脚を食べ始める時
またありもしない「後継者問題」である。
この件については以前にも一度取り上げた。
「後継者問題」などとすり替えているが、要は大企業が中小企業をM&Aしやすくしてくれ、ということである。
タコが自分の脚を食うにあたって、それを正当化しようというに等しい。
親族や社内に適切な後継者がいればいいが、難しければM&A(合併・買収)が有力な手段となる
中小企業のM&Aを円滑に進めるためにまず大事なのは、経営者の意識を変えることだ。家業との意識にこだわらず、事業の存続を優先すべきだ。早いうちに経営者だけに依存しない事業運営の体制をつくることも重要だ。こうした準備は身内への承継でも役立つ。
日経さんは中小企業に対し、「大企業様に積極的に召し上がっていただきなさい」と説いている。
そうすることで中小企業の資産が丸ごと大企業に移るだけでなく、従業員たちも「奴隷化」することができる。
自民党が強行採決しようとしている「働かせ改革」の中の「高度プロフェッショナル」とやらは、このための準備ではないだろうか?
こうすることでいよいよ日本は階級社会化し、ごく一部の人間だけが人間らしい暮らしをして、残りは貧困に喘ぐようになるだろう。
すなわちそれは、戦前を「トリモロス」こととなる。
ブラック企業ならぬ、日本全体を「ブラック国家」にしてしまいたい、というのが日経さん及びその背後の上つ方の切なる願いなのである。
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