日経新聞がひどいことになっているようだ
朝日の内部批判について書こうかと思ったがやめた。現状では濁流に猪口で旨酒を流すようなものだからだ。
その代わり、駅で久しぶりに買った日経新聞について書きたい。書きたいというか、本音では罵りたいくらいだが、そういう気持ちはなるべく抑えて書くことにしたい。
まずは春秋を読んでもらいたい。
そこにいた記者のほとんど全部がウオツカなどで酔っ払っていた。酔い泣きに泣いている者までいた。さほど酔っていない記者が説明 :日本経済新聞
なるほど。池上氏をめぐる朝日の醜態について、堀田善衛を援用しつつほどよくまとめられている。書きたい記事、書くべき記事が載せられないとき、記者たちの抱える煩悶が伝わってくる。
しかしそこから目を移して一面の中央にある、『安倍政権 第2章』というのがいただけない。
「信じたい」?
妙な見出しだと思って本文を読んだら、あまりの内容にめまいがした。
>「集団的自衛権に関する憲法解釈の変更の次はいよいよ憲法改正だ」。首相と近い保守派にはこんな期待もあると聞く。優先順位を間違えてはいけない。
>首相は改造後の記者会見で「経済最優先」を明言した。その言葉を信じたい。
大災害のあと生存者の無事を願うのとは話が違う。ことは「政治」なのだ。首相の「その言葉を信じたい」だと?日経はあべぴょん教の信仰団体にでもなったのか?
好意的に見れば、もはやあべぴょんは日経好みの新自由主義者などではなく、ただの右翼だということがわかってしまったが、新自由主義的経済政策を推し進めるために、日経はあべぴょんをを「信じる」しかなくなっている、ということを吐露しているのかもしれない。
であるなら、春秋に出てくるプラウダの記者たちの煩悶は、朝日だけでなく日経も抱えているということになるだろう。
足掛け二十年もとっていた新聞なので、ついつい筆鋒が鈍ってしまう。しかし、やっぱり日経をとるのをやめたのは正解だったと、改めて確認した。