レイシストを批判すると差別になるとかいうヨタ
なんかネットの中では、レイシストに「差別やめろ」というとそれが「レイシストを差別してる」ことになるんだそうだ。
おそらくこういう人は、立ち小便を注意すると「小便する人を差別してる!」とさわぎ、吸い殻のポイ捨てを注意すると「喫煙者を差別してる!」とわめくのだろう。
そんなつまらないことしか言えないのなら、さっさと暑さも寒さもない国に行けばいいのに、と思う。
しかし、こういうただの「まぜっ返し」に生真面目に答えようとする人ってのはなんなのだろう。割と頭が良いはずの人まで、ドアに黒板消しをはさんでおくレベルの「トラップ」にひっかかったりする。
中途半端に頭が良いと、永久機関に引っかかったり、トリクルダウンを信じたり、原発を推進すべきだとわめいたりする、こうした現象と似ているように思う。
頭が良い人はマジメな人が多いので「一歩引いてみる」ということが苦手なのだ。こうしたことは、とくに理数系の方々によくみられる。先のレイシスとのまぜっ返しにしてもそうだ。理数系の方は頭に「集合論」が先に浮かんでしまうらしく、なにやら真剣に要素やら系やら族やら考えだしてしまうようだ。
だいたい「差別」の問題などは、もろに文系の課題なわけで、理系の方から口を出してくると、どうも妙なことになりやすい。社会ダーウィニズムとかね。
で、この報道なんだが……
「IQの低さと偏見・人種差別主義の傾向に関連」 カナダの研究チーム
http://news.livedoor.com/article/detail/6237319/
レイシストがバカなのは異論がないが、それをIQに結びつけて考えようとするから無理がでる。
Racism is not clever
http://garthzietsman.blogspot.jp/2012/09/racism-is-not-clever.html
このブログを書いた人なんか、IQ185を自称してる。
まあ、あくまで全体の「傾向」として語っているわけで、フォン・ノイマンがしょうもない差別主義者だったり、ニコラ・テスラが優生思想にかぶれてたり、ジェームズ・ワトソンが「黒人は劣ってる」とつぶやいたりしても、反証とはならない。
だが、それでも、こうした論の立て方は、まちがっている。
社会ダーウィニズム的な考え方と対して変わらない。
そしてもっと問題なのは、それがまちがっているということを説明しても、科学者はめったに納得しないということだ。
科学者は自分の論が「科学的に」否定されないかぎり、その非を認めることはない。こうした頑固さを前にすると、柔軟な文系は、手を拱くばかりなのだ。
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